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子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)勧奨の再開と5歳―11歳児のコロナワクチン接種について

子宮頸がんワクチンは2013年(9年前)に積極的接種の勧奨を、副作用のため、1時中止していましたが、昨年11月第26回厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会において、接種の勧奨を再開することが決まりました。
西尾市では、3月中にHPVワクチン接種券が対象者に送られ、4月から接種することになります。
対象は12歳から16歳の女性と今まで勧奨が中止さていたため接種できなかった24歳までの女性も対象になります。

5歳から11歳を対象としたコロナワクチン接種は、東京などではすでに始まっていますが、西尾では3月11日から接種券が配布され、14日から接種開始となっています。
本院でも12歳から16歳を対象にコロナワクチン接種を昨年から実施してきましたが、16歳以下の接種者は全体の30%以下でした。多くは本院受診されている子の両親や知り合いの方が多数になりました。
小児の感染者はオミクロン株が中心になって以後、感染者に占める割合は大きくなっていますが、症状は軽症で、重症化は少ない傾向は続いています。
軽症の感染症にあえて、発熱、局所の痛みなどの副作用のあるワクチン接種をする必要があるのか、疑問を持っている保護者も多いと思われます。
テレビのニュースでも、積極的に接種したいと考えているお母さん方は多くない印象を受けます。
小児科学会(すべての小児科医の組織)や小児科医会(開業小児科医が中心)では、コメントをそれぞれ出していますが、やや歯切れが悪く、かかりつけ医とよく相談して、納得して接種してくださいと言っています。
ただ、基礎疾患を抱えている子どもさんは、積極的な接種を勧めています。
日本には小児に対するコロナワクチン接種の副作用や効果のデーターはありませんが、世界では沢山接種され、データーの蓄積が進んでいます。
これらのデーターを参考に接種を決められてもいいかなと思っています。