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新型コロナウイルスについて

今回も“新型コロナウイルス”の事を書きます。
最近(6月3日です)、日本における新型コロナウイルス感染症の流行状況は、終息傾向にありながら、再び感染者の増加が心配されています。
東京では緊急事態が解除され、ステップ0からステップ1へ移行した直後にアラートが出ました。北九州では、市長が第2波が始まろうとしていると、警告を発しました。
愛知県では数日ごとに1人が報告される状況で、安定しています。

世界では、相変わらず1日あたり10万人前後の新規感染者が出て、米国、ブラジル、ロシアでは減少傾向が見られません。
特にブラジルではボルソナロ大統領が、コロナウイルスによる犠牲者に対して、”死ぬのは人の宿命である”などと無責任な態度を続けています。
人の命より、経済のほうが大切との考えです。
確かに経済が困窮して、命を落とす人もいるので一方的には言えない点がありますが、何らかの対策をとれば命を救うことが出来るなら、その対策をとるのが政府の使命と思います。

また、コロナウイルスに関して今注目を浴びていることは沢山あるのですが、例えば治療薬の開発、有効なワクチンがいつできるのか?
ウイルス自体の性質の解明などありますが、1番興味を感じるのは、世界の中で、それほど強い政策をとっていない日本で、コロナ感染による死者がこんなにも少ないことです。
世界で1番死者が多いのは英国です。人口100万にあたり600人程度です。
米国は感染者は180万人でトップですが、死者は4番目ぐらいです。
日本での死者は現在全部で900人、100万人当たりでは7人となります。
英国の約100分の1です。
この数字は、対策が良かったことだけでは説明がつきません。
ノーベル医学生理学受賞の山中先生はファクターXとしていくつかの可能性を上げて見えます。
日本人の生活の仕方(家では靴を脱ぐなど)。あまり人と人がハグやキスなどしないで、適度の距離を保つ。日本人の持つ遺伝子的要素。清潔な生活。いろいろ可能性を列挙されていますが、今後の課題です。
BCGもあります。日本とともに、中国、韓国も死者が日本と同程度に低値です。東アジア人は特別な何かを持っているのでしょうか?

もう1つ関心を持ってみていることがあります。それはスウェーデンのコロナウイルス対策です。
基本的な考えは集団免疫の獲得により、感染拡大を防ぐものです。
人口の60%がウイルスに感染すれば感染は収まるとの考えです。
しかし、感染すると重症化する確率が高い高齢者、持病のある人はこの考えは受け入れにくいと思います。現在、スウェーデンのコロナウイルス感染者は3万8千人ぐらい(日本は1万7千人)、死者数は4000人(日本は900人)、スウェーデンの人口は約1000万人で、日本は1億3千万人。
1万人当たりの感染者数は、スウェーデン37人、日本は1.3人となっています。スウェーデンでは行動の自粛も飲食店でのマスク着用もしていません。このような社会的実験が、今後成功と評価されるのか?失敗であったとなるのか?
しかし、このような国の政策を、国民が支持しているのが、我々日本人には理解がむつかしいです。