1)今年4月から5種混合ワクチンが始まります。商品名はゴ―ビックとクイントバックといいます。ゴービックの“ゴー”は恐らく日本語の“5”と思われます。クイントバックのクイントはラテン語の5番目を意味します。余分なことですが、今までの4種混合はテトラビック、クアトロバックなどの商品がありましたが、テトラはギリシャ語の、クアトロはスペイン語の“4“を意味していました。
5種混合ワクチンは、今までの4種混合ワクチンにヒブワクチン(Hib)を加えた5種類を含んでいます。今まで、4種混合ワクチン、ヒブワクチンは2歳までにそれぞれ4回ずつ接種しましたので、注射は計8回になりましたが、5混が始まると半分の4回となります。
接種する小児側も負担が4回分減ります。
これからのワクチン開発の方向は、子どもたちに負担をかけない、注射の回数を減らすことと、注射以外の方法で免疫の獲得をできるようにすることを目指しています。例えば、インフルエンザウイルスのワクチンは鼻からの吸入薬が登場しそうです。今後6種混合ワクチンも出てくるのではと考えられています。
2)おたふくワクチンは、インフルエンザワクチンと同様、任意接種(自己負担が必要)の1つです。お金がかかると自然に接種率が下がります。そこで昨年(2023年4月)から西尾市は2000円の補助を行っています。すでに多くの方はご存じと思いますが、今年も継続されるようです。おたふくワクチンの料金は医療機関によってさまざまですが、多くは6000円前後です。3分の1の援助となります。
新型コロナウイルスの流行が約4年間続きました。ようやく昨年12月ごろからインフルエンザの流行が新型コロナウイルスの流行を上回りました。現在、愛知県の100余りの定点観測のデータで、インフルエンザは18(これは1医療機関当たり 1週間に18人のインフルエンザの患者さんが出ることを意味します。従って1週間6日として、1日3人となります)。コロナは10です。ともに減少したり、増加したりで急増することもなく、きえるわけでもない状態が続いています。西尾市でも同じような変化で推移しています。インフルエンザはB型が圧倒的です。B型が流行るとインフルエンザはそろそろ終息かと以前は考えていたのですが、今年はなかなか終息しません。
温かくなるとインフルエンザは通常減少するのですが、今年はどのような変化を見せてくれるでしょうか。