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インフルエンザの流行が拡大しています

前回10月の記事ではインフルエンザは定点あたり7.4人と書きましたが、最近の報告(11月1日)では19人と、1か月で3倍近く増加しました。11月に入って、さらに増加している印象です。定点あたりの報告には時間がかかりリアルタイムのデータはわかりませんが、自身のクリニックでの感覚では10月30日から11月4日の1週間に約60人以上のインフルエンザ患者さんが出ています。本院は定点にはなっていませんが、ほぼ同様と考えると、最近のⅠ-2週間でさらに3倍に増加していると思われます。本年のインフルエンザを例年のように季節性インフルエンザと呼んでいいのかわかりませんが、過去の季節性インフルエンザが最も流行する1月、2月に向かってどこまで、流行が拡大するのか心配です。

一方、新型コロナウイルスは縮小傾向です。西尾市の休日診療でのデータでは11月3日(文化の日)、70人近い患者さんの検査のうち90%以上がインフルエンザ陽性、新型コロナウイルス感染者は2人でした。11月5日の日曜日では60人ぐらい検査して92%がインフルエンザ陽性。8%が陰性。新型コロナウイルス感染症は0人でした。しかし、専門家は新型コロナウイルスが消失したとは考えてないようです。インフルエンザの流行する1月、2月に新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行を心配している様です。

 

クリニックで時々ある質問について、前回も引用しました“インフルエンザHAワクチン”Q&Aを参考に回答して見ます。

① ワクチンの未接種者がインフルエンザに罹患してしまったとき、その後、インフルエンザワクチン接種は必要ですか?

  インフルエンザに罹患しても同シーズン中に再び罹患する場合もあります。異なる型・亜型の流行が同シーズン内に見られることもあることから、すでに罹患していたとしても、異なる型・亜型に対する予防目的で、ワクチン接種を行うのも1つの方法です。


② 小児の熱性けいれんについて

  “日本小児神経学会の見解では“現行の予防接種はすべて行って差し支えない”となっていますが、保護者に対し、個々の予防接種の有用性、副反応などについての十分な説明と同意に加え、具体的な発熱等の対策や万一けいれんが出現した時の対策を指導しておくことが必要とされています。