今回は上記2つのワクチン情報をお知らせします。
9月から季節性インフルエンザワクチンの接種予約が各クリニック、病院で始まります。
接種は10月、11月、12月の3か月が中心ですが、流行状況によっては来年の1月、2月も接種は続きます。
小学生までは3週間から4週間開けて2回接種します。中学生からは1回接種となっています。成人も1回接種になります。
今年の新型コロナウイルス大流行によって、今期のインフルエンザワクチン接種希望者が大幅に増えるのではないかと予想されています。
新聞の記事では、例年より2割増しのインフルエンザワクチン供給があると報じています。
この冬、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスが同時に大流行すると、医療従事者に負担がかかり十分な医療が受けられない患者さんが出る恐れがあります。
これを防ぐために、季節性インフルエンザワクチンを多くの人に接種し、少しでも感染者を少なくしようとの考えです。
もう1つのワクチンの話題は、ロタウイルスワクチンです。今までは任意接種で、接種料金が必要でした。
1回接種9,000円で3回、別のロタワクチンは1回14,000円で2回接種と高額でした。10月から定期接種となり、無料となります。
対象者は今年の8月生まれの子からで、10月にロタワクチン接種をする生後2か月になります。
任意接種は残り1つで、おたふくワクチンです。これも近いうちに定期接種になると思われます。
ついでにもう1つのワクチン、子宮頸がんワクチンについての情報です。
子宮頸がんワクチンは数年前に、国は副作用が原因で、推奨しないと宣言して以後、接種率は下がったまま続いています。
希望者は接種ができないわけではありませんが国が推奨しないものを接種するのは勇気がいります。
日本の産婦人科学会、小児科学会は早く、子宮頸がんワクチンが再開されることを訴えていますが、なかなか進展しない状況です。
将来、子宮頚がんが多発することが心配されています。世界では積極的に接種されていると聞いています。