診察のご予約はこちらから

トピックス TOPICS

オリンピック開催と新型コロナウイルスパンデミック

本当に東京オリンピックは開催できるのでしょうか?
誰もが不安に思っていると思います。オリンピック開催まで、4ヶ月足らずに迫っていますが、解決しなければならない課題は山積みです。
とりあえず、外国からの観客は遠慮していただくことは決まりました。
しかし、日本の観客をどこまで受け入れるのか、または無観客でいくのか?決まっていません。
プロ野球やサッカーJリーグ観戦では、1試合当たり、1万人以下、収容人数の50%以下などいろいろ工夫がされています。
ある程度制限して観客を認めたとしても、PCR検査をどこまでするのか?今年、1月オーストラリアでテニスの全豪オープンが開催されました。
この大会は新型コロナウイルスパンデミックの中、上手に運営されたと評価されました。
コロナウイルスの感染を拡大させなかったことを意味しています。
テニスの出場選手は、オーストラリア入国に当たり、2週間の隔離があり、選手によってはホテルの部屋に閉じ込められ、大会前の練習さえできなかったようです。
日本の錦織選手も練習不足を嘆いていました。
しかも選手は毎日PCR検査を受けたとのことです。
このような徹底した管理があって初めて、大会は成功したと言えると思います。
東京オリンピックでは、選手、スタッフなど、大会にかかわる関係者は、全豪オープンの10倍以上と思われます。
同じような対応はできるのでしょうか。

オリンピック開催には、1万人規模の医療従事者の協力が必要と言われています。
コロナウイルス感染症が治まっていない状況で、その余裕はないように思われます。
またオリンピックの種目によっては、まだ代表が決まっていない部分もあります。
パラリンピックの選手の中には、基礎疾患があり、密な場所を避けたいと考えている選手もいます。
命を懸けてオリンピックに出場することになります。
アメリカの新聞に、日本で始まった聖火リレーが、コロナウイルスを広げているのではとの記事が出ました。
今日(4月1日)大阪は聖火リレーの中止を考えているようです。

少しづつ、オリンピック開催は難しいのではとの考えが、表面に出てきているように感じられます。
しかし、日本政府も日本オリンピック委員会もマスコミも誰も中止をしましょうといません。誰が最初にオリンピック中止を言い出すのでしょうか。

フランスでは、外出禁止令が全土に拡大されました。
インド、ブラジルではいまだに1日感染者が4万人、5万人出ています。
日本でも第4波が始まっています。ワクチン接種も進んでいません。

私の想像ですが、最初に、オリンピックの中止を勧告するのは、世界保健機構(WHO)ではないかと、考えています。
世界の人々の健康を守るのがWHOの仕事です。この状況では、歓迎し、歓迎される大会は開けないと思います。